主人がコンビニでシュークリームを時々買ってきてくれるんですが、気持ちはありがたいけど、実は私
シュークリームってどちらかと言えば苦手なんです。
でもせっかく買ってきてくれたのだから要らないとも言えず、結局は食べるんですが……。
よかれと思ってしてくれることに対して拒否ってなかなかできないですね。
日々の、人との関わりにおいても、時としてこういうズレってあるのですが、難しい。
ホントに難しい。
独身の頃、知り合いから度々相談事(悩み?)を聞いていたことがあって、
私はおせっかいも手伝って、ああだ、こうだと偉そうに自分なりの思いをその人に伝えていたのです。
そういうことが何度かあって、
あるとき不意にその人が
「あなたは自分のことじゃないから、勝手なことが言える。本当にわかっていないのに口出ししてほしくない」
みたいなことを言われて
(え? 私に相談……じゃなかったの?
じゃ、なんで私に聞いたの?)
(……取り残されたような……)
なんだか悶々とした気持ちのまま、
それでもまだしばらくその人は同じように悩みとか相談事とかしてきたけれども、
私は返す言葉を探すこともなく、ただ
「ふ~ん、そうなんですね」
くらいしか言えなくなりました。
自分の考えなんか
自分の感想や思いなんか
何も言えなくなりました。
そうやって自然とその人とは疎遠になりました。
けれど冷静に考えれば、占い師でもカウンセラーでもない限り、相手の立場とか、環境とか状況、
そういったものの本当の中身を知らないで自分勝手なことを口にするのは、たしかに誠実ではないのかもしれません。
よかれと思ってとった自分の言動はけっきょく自己満足でしかないのだということ、
答えを求めている人の中には
ホントは答えを求めているのではなく
ただ
うなずいてくれる人
寄り添ってくれる心
耳を傾けてくれる存在
そんなものを求めている人もいるのではないでしょうか。
出しゃばった私の助言など
なんの役にも立たない
ただのおせっかいだということに
気付かせてもらうことができました。
言わなきゃわからないこと
言えば角が立つこと
言いたくても言えないこと
言葉を伝えることは
心を伝えるのか、自己満足を伝えるのか、義理を伝えるのか
時と場合によっては義理の言葉も必要なことはあるかもしれない。
でも、自己満足なら口は閉ざした方がいい
そんなことを思います。
ホントに難しいです。
シュークリーム、感謝して頂きました、気持ちをごちそうさまでした。
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